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次世代の「カルコパイライト太陽電池」が福岡空港に?! 実証事業がスタート

2025.12.25

次世代の太陽電池と言われる「カルコパイライト太陽電池」を使った実証事業が、福岡空港を舞台に行われる見通しです。九電みらいエナジーは今年9月、次世代太陽電池の実証事業を実施すると発表しました。どのような取り組みなのか、詳しく見ていきましょう。

福岡県が次世代太陽電池の実証事業を後押し

福岡県は、次世代太陽電池の普及に向けた実証事業を実施しています。今年9月2日、「福岡県ペロブスカイト太陽電池等実証事業」に、九電みらいエナジー、九州旅客鉄道(JR九州)など3社が選定されました。

この事業では、現在主流のシリコン系太陽電池に代わる次世代の太陽電池を建物に設置する実証を行います。九電みらいエナジーは、「カルコパイライト太陽電池」という新しい太陽電池を福岡空港に設置すると発表しています。カルコパイライト太陽電池とは、いったいどのようなものなのでしょうか。

カルコパイライト太陽電池とは

「カルコパイライト」とはCIS太陽電池の結晶構造のことを指します。CIS太陽電池とは、銅(Cu)、インジウム(In)、セレン(Se)の頭文字をとったもので、薄膜型の太陽電池とされています。従来の太陽光パネルと違ってガラスを使用しないことから、軽量で柔軟性が高いのが特徴です。

カルコパイライト太陽電池のライバルとされているのが、ペロブスカイト太陽電池です。「ペロブスカイト」はヨウ素などの結晶構造を意味しています。ペロブスカイト太陽電池については、こちらの記事も併せてご覧ください。
(参考:実用化を目指すペロブスカイト太陽電池。どんな課題を克服すべき?

耐久性が高いカルコパイライト太陽電池

カルコパイライト太陽電池は、衝撃に強く耐久性が高いという強みを持っています。こうした特長から、自動車の屋根などに搭載し、発電した電気で走行する実証なども行われています。また、カルコパイライト太陽電池とペロブスカイト太陽電池を組み合わせたタンデム型太陽電池の検討も進められています。

さまざまな新しい太陽電池の登場によって、これまでの太陽電池の欠点をクリアし、より性能を高めて活用の場を広げる取り組みが広がっています。福岡空港をはじめ、新たなチャレンジに期待が高まります。
(参考:九電みらいエナジー株式会社 次世代太陽電池の実証事業を実施します ~福岡空港からみらいを拓く、カルコパイライト

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