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実用化を目指すペロブスカイト太陽電池。どんな課題を克服すべき?

2024.11.29

ペロブスカイト太陽電池は、これまでの一般的な太陽光パネルと違って、さまざまなものに塗布できることから、設置できる場所の可能性が広がります。現在、実用化に向けた取り組みが進められていますが、どのような課題があるのでしょうか。

課題①早期の量産体制の確立

ペロブスカイト太陽電池は、日本にある原材料であるヨウ素を使って作られます。国産の再生可能エネルギーとして期待が高まっています。その一方で、ペロブスカイト太陽電池を量産する体制はまだ十分には整っていません。

国は、ペロブスカイト太陽電池を再エネ導入の切り札と位置付け、量産技術の確立を目指しています。大量生産できる体制を構築するには、技術を開発するとともに、実際の使用場面を想定したフィールド実証も大切です。

課題②サプライチェーンの整備

サプライチェーンとは、ある製品を作るのに必要な原材料の調達、部品の製造といった供給網のことです。太陽電池そのものの工場だけでなく、その工場を支えるための供給網も整備する必要があります。ペロブスカイト太陽電池はこれまで日本になかった製品。実用化に向けては、できるだけ早期にサプライチェーンを構築することが大切です。

サプライチェーンでは、製品を作る工場に直接部材を供給する企業をティア1、ティア1の企業に部材を供給する企業をティア2と呼びます。サプライチェーンを構築するには、ティア1だけでなく、ティア2の企業を充実させることも重要だといえます。

課題③需要の創出

ペロブスカイト太陽電池を作る供給側だけでなく、新たな需要を作り出すことも必要です。そのためには、国がペロブスカイト太陽電池の導入目標を立て、自治体などにも同様に導入を促すことが効果的です。また、一般的な太陽光パネルのように、固定価格買取(FIT)制度などの支援策を講じることも想定されます。

さらに、ペロブスカイト太陽電池を作ることに加えて、使い終わった後の廃棄やリサイクルまで考えておくことが重要です。そのためのルール作りも求められます。

早期の実用化が望まれるペロブスカイト太陽電池

ペロブスカイト太陽電池は、さまざまな場面で活用できることから、再エネ導入を力強く後押しするアイテムとして期待が寄せられています。また、主原料が日本国内で調達できることから、国産の発電設備としても注目されています。実用化に向けては、まだいくつものハードルがありますが、早期に社会実装されることを願っています。

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