2025.11.25
「バイオマス発電」という言葉を聞いたことがありますか?なんとなく「環境にやさしい」というイメージを持っている人もいるかもしれません。 わかっているようで、実は詳しく知らない「バイオマス発電」について、わかりやすく解説します。
そもそも、バイオマスとは、「生命、生き物」を意味する「バイオ(bio)」と、「集まり」という意味の「マス(mass)」という2つの単語を組み合わせて作った言葉です。生き物から生まれた資源のことを指し、森林の間伐材や家畜の排せつ物、食品の廃棄物など、生き物や植物から派生したさまざまなものがバイオマスと見なされています。
こうしたバイオマスを燃料として活用すると、電気や熱を作ることができます。もちろん、バイオマスを燃やすことで二酸化炭素(CO2)は発生しますが、
これらはもともと生き物や植物が取り込んだCO2であり、全体で見ると大気中のCO2を増やすものではないと考えられています。
そのため、バイオマス発電は、環境にやさしい再生可能エネルギーとして位置付けられています。
佐賀市は2014年に「佐賀市バイオマス産業都市構想」を策定し、こうしたバイオマスを活用した産業の創出や、 環境にやさしく災害に強いまちづくりを目指しています。その一環として、ごみ処理施設の佐賀市清掃工場で発生するCO2を、 野菜の栽培や藻類の培養に活用するなど、循環型の取り組みを進めています。
また、2016年には、日本で初めてとなる、ごみ処理施設の排ガスからCO2を取り出す設備を完成させました。 回収したCO2は食品添加物の基準をクリアしており、安全に利用することが可能です。
さらに、市内の企業との連携も進めており、段ボール原紙の製造会社の排水処理工程における資源の一部を、 別の食品製造工場で発生するバイオマス資源に置き換えるなど、民間企業における資源のさらなる循環も後押ししています。
当社は2024年6月、佐賀市が取り組むバイオマス事業に対して、企業版ふるさと納税の寄付を行いました。 地域でエネルギーが循環し、無駄なく活用されるとともに、地域に新たな産業が生まれ、さらに佐賀市の魅力が高まることを期待しています。 (参考:株式会社ユノカ総合電設様から寄附をいただきました![佐賀市シティプロモーション])