2025.01.25
九州電力は今年4月から低圧の電気料金の一部を見直すとしています。対象となる電気料金メニューや単価の見直しの詳細について紹介します。また、国の電気・ガス料金支援が再開されますので、補助額や期間についても解説します。
九州電力は昨年11月28日、「需給構造の変化を踏ま料金の見直しについて」を発表しました。それによると、低圧と高圧の一部の電気料金メニューを見直すということです。対象には、家庭向けの電気料金メニューも含まれ、16年4月に新規受付を停止した「季時別電灯」、「時間帯別電灯」、「ピークシフト電灯」、「深夜電力A・B」、「第2深夜電力」、「高負荷率型電灯プラン」、「低圧季時別電力プラン」が挙げられています。25年4月1日から変更後の料金単価が適用されます。
主に見直しの対象となるのは夜間の電力量料金単価で、下表の通り見直しが行われます。「季時別電灯」については、夜間以外の電力量料金単価も変更となります。なお、「電化でナイト・セレクト」に関しては料金単価の変更はありません。
九州電力は、見直しの背景として、太陽光発電などの再生可能エネルギーの導入拡大によって、1日の電気の使われ方が大きく変化したことを挙げています。また、需要側では、省エネが進んだ一方で、電化の進展によって夜間により多くの電気を使うようになったことから、電力需要が増加したことも要因の1つだとしています。
電気料金に関するトピックとして、国の「電気・ガス料金負担軽減支援事業」が再開されます。これは、25年1〜3月使用分の電気・ガス料金について、低圧の電気で1kWhあたり2.5円、都市ガスで1立方mあたり10.0円の値引きを行うものです。対象となるのは25年1〜3月使用分のため、請求書が届くのは2〜4月となります。
昨年8〜10月使用分に対しても「酷暑乗り切り緊急支援」として電気・ガス料金の補助が行われていましたが、補助額が減額されて再開されることになりました。これまでと同様に、特段の申込手続きなどは必要ありません。
引き続き省エネを心がけながら、体調に合わせて暖房を適切に使用し、厳しい寒さを健康に乗り切りましょう。