2024.03.29
自宅に太陽光発電や蓄電池を設置している場合、停電時には非常用電源として使うことができます。
非常用電源として使う場合には、「自立運転」というモードへの切り替えが必要です。
今回は、自立運転モードへの切り替え方法についてわかりやすく解説します。
自立運転とは、停電したときに太陽光発電や蓄電池を電力会社のネットワークから切り離し、非常用電源として使うためのモードのことです。
太陽光発電や蓄電池を非常用電源として使うと、電力会社からの電気がストップしても自宅の電気を使い続けることができます。
太陽光発電を自立運転へ切り替える主な方法は次の通りです。ただし、メーカーや機種によって操作方法が異なる場合があるため、詳しくは取扱説明書を確認するようにしてください。
自立運転の場合は、専用のコンセントから電気を取り出します。
普段使っている壁のコンセントとは別に、自立運転専用のコンセントがあるので、あらかじめ位置を確認しておきましょう。
太陽光発電の機種や設置方法によって、宅内に設置されている場合と、パワーコンディショナという機器の側面などに設置されている場合があります。
太陽光発電などの機種によって、宅内のモニタやリモコンから運転モードを切り替えられるものと、パワーコンディショナから直接切り替えを行うものがあります。
取扱説明書を確認したうえで、運転モードを「自立運転モード」などに切り替えましょう。
なお、運転モードを切り替える際に「連系」というモードがある場合があります。「連系」とは、電力会社からの電気を使える通常の状態のことを指します。
ここまでの設定が完了したら、自立運転用コンセントから電気を使うことができます。
ただし、電子レンジや電気ストーブ、掃除機など消費電力が大きい家電や、医療用機器、デスクトップ型パソコンなどの途中で電源が切れると困る家電は自立運転用コンセントにはつながないようにしましょう。
自立運転モードは、あくまで非常時のためのモードです。停電から復帰したら、必ず通常の連系モードに戻す必要があります。
蓄電池を自宅に設置している場合には、あらかじめ「自動切替設定」をしておくことをおすすめします。
自動切替が設定されていると、停電した際には蓄電池が自動で自立運転モードに切り替わります。停電から復帰した際にも特別な操作が不要なため、とても便利です。
太陽光発電や蓄電池の自立運転などの操作方法がわからない場合には、取扱説明書を確認したり、購入した販売店に問い合わせたりするのが良いでしょう。
非常時の使い方をあらかじめ確認しておくことで、万が一の場合にもスムーズに対応できるようになります。
いつ起きるかわからない災害に備えて、日頃から対処しておくことが大切です。