2024.03.22
大雨や地震などの自然災害は、いつ訪れるかわかりません。万が一の災害に備えて、水や食料などを備蓄しておくことは大切です。
自宅にエコキュートがある場合には、非常時にタンクから生活用水を取り出すことができます。
今回は、エコキュートのタンクから水を取り出す方法や、防災用品の備蓄方法などについてわかりやすく解説します。
エコキュートのタンクから非常時に水を取り出す方法は、一般的には次の通りです。
ただし、手順はエコキュートの機種やメーカーなどによって異なることがあるので、取扱説明書を読んで確認することをおすすめします。
取り出した水は飲料用ではなく、手洗いなどの生活用水として使いましょう。
はじめにエコキュートの電源をOFFにします。感電するなどの事故を防ぐために、最初に電源を切ることを忘れないようにしてください。
貯湯タンクの下部には脚部カバーがあり、ネジなどを回すと簡単に外すことができます。
外したネジはなくさないようにしましょう。エコキュートの機種によっては脚部カバーがない場合もあります。その場合は次の手順に進んでください。
通常、貯湯タンクに対しては、常に水道から給水されています。
そのため、水を取り出す際には給水配管専用の止水栓を閉じて、タンクへの給水を止める必要があります。
逃し弁とは、貯湯タンク内に空気を取り入れて、タンク内が真空になるのを防ぐための装置です。
タンクが真空の状態で水を取り出すと、タンクがへこんでしまう恐れがあります。それを防ぐため、水を取り出す前に必ず逃し弁を開けましょう。
ここまでの手順を終えたら、いよいよ非常用取水栓を開けて、バケツなどに水を取り出します。
機種によっては、取水用のホースをつなぐ場合もあります。熱いお湯が出ることもあるため、くれぐれもヤケドには注意しましょう。
エコキュートがある場合、非常時の生活用水はたっぷりと確保できているため安心です。それに加えて、食料や水などもできる範囲で備蓄しておくと、災害への備えを万全にすることができます。
防災用品を備蓄する方法としては「ローリングストック」がおすすめ。
ローリングストックとは、普段から食べている食品などを少し多めに買い、期限の早いものから食べ、食べた分だけ買い足すことで常に一定量を備蓄しておく方法のことです。
非常時と普段の生活用品を区別しないので、普段の買い物ですぐに取り組むことができます。
非常食は賞味期限が長く設定されていますが、定期的に入れ替えをしないと、「いざ食べようとしたときに期限が切れていた」ということになりかねません。
ローリングストックでは、期限の早いものから食べたり使ったりするため、いざというときの期限切れのリスクを防ぐことができます。
また、非常時も日頃から食べている食品を食べることができるため、高齢の方や小さいお子さんがいる家庭にも向いている方法です。
取り組みやすいローリングストックを始めることで、無理なく防災対策にチャレンジすることができるでしょう。