2024.02.28
最近は、ニュースなどで「クラウド」という言葉を聞くことが増えてきました。
「クラウド」とは、自分のパソコンではなくインターネット上に情報を保存することで、いつでも閲覧できる状態にすることです。
こうした仕組みを応用して、かしこく電気を使う蓄電池が「クラウド蓄電池」。
導入するとどのようなメリットがあるのか、説明します。
クラウド蓄電池とは、クラウド上のデータと連携して、より電気を効率よく使える蓄電池のことです。
どのようなデータと連携するのかというと、住宅で使っている電気の使用状況。
それらの膨大なデータをクラウド上に蓄積し、蓄電池を連携させることによって、電気をもっとかしこく使えるようになるのです。
クラウド蓄電池は、HEMSという機器と連携することで、効率的に電気を使えるようになります。
HEMSとは、ホーム・エネルギー・マネジメント・システムの略。
HEMSは、電気の使用状況をグラフなどでわかりやすく示したり、蓄電池や太陽光発電をネットワークでつないだりして、無駄なく電気を使うことができるようにアシストします。
クラウド蓄電池とHEMSを組み合わせて使うと、翌日の天気予報に合わせて、蓄電池の充電や放電をコントロールできるようになります。
例えば、翌日が晴れの予報なら、今夜のうちに放電して蓄電池の空き容量を確保し、翌日に太陽光発電が作った電気を貯められるようにしておいたり、逆に、翌日が雨の予報なら、放電を抑えて翌日も引き続き蓄電池の電気を使えるようにしておいたりといった、天気予報に合わせた運用が可能になるのです。
また、天気予報だけでなく、自宅の電気の使い方に合わせて蓄電池のコントロールを最適化することができるようになります。
家族の人数が多い場合には、全員が帰宅する前に蓄電池の充電を満タンにしておくなど、ライフスタイルに合わせたコントロールができるのも、クラウド蓄電池とHEMSのメリットです。
クラウド蓄電池には運転モードがいくつか搭載されているため、自宅の電気の使い方に合わせて、ぴったりのモードを選ぶことができます。
例えば、「経済モード」では、太陽光発電の電気を自分で使うより、売電することで収益をよりあげることができるようになります。
また、「クリーンモード」では、電気を自給自足しやすくするため、太陽光発電の電気をできる限り自宅で使うようにして、電力会社から買う電気を減らすことができます。
また、運転モードに関わらず、台風などで停電したときには、蓄電池を非常用電源として使うこともできます。
蓄電池があれば、夜間や雨天に停電したとしても、電気を使うことができるので大きな安心につながります。
クラウド蓄電池は、安心で安全なライフスタイルに役立つのはもちろん、電気代を抑えたいという場合にも役立ちます。
これから蓄電池を導入するか検討しているという人におすすめです。