2023.12.22
寒くなる冬場は、暖房などを使って暖かく過ごしたいもの。ですが、「電気代が高くなるのが気になる」という人も多いのではないでしょうか。
冬は気温と室温との差が大きく、暗くなるのも早いため、暖房や照明でより多くの電気を使いやすくなります。
冬の省エネ・節電に上手に取り組むには、いくつかのポイントを押さえることが大切です。
この記事では、冬の省エネ・節電のポイントについてわかりやすくお伝えしますので、ぜひ無理のない範囲で実践してみてください。
資源エネルギー庁によると、冬の家庭における1日の電気の使用割合は、下のグラフの通り。
暖房が約3分の1の電気を使っていることがわかります。続いて、冷蔵庫、照明となっています。日が落ちるのが早い冬場は、照明を使う時間が長くなるため、照明による電気の使用量が多くなりやすいのです。
(家庭における電気の使用割合(冬季の1日間)。出典:資源エネルギー庁)
暖房での省エネのポイントは、まず、部屋の暖かい空気を逃がさないこと。夜は、床まで届く厚手のカーテンを締めて、室内の保温効果を高めるようにしましょう。
実は、冬場は室内の熱の6割が窓などの開口部から外に逃げてしまうとされています。そのため、窓の断熱は暖房の省エネ・節電に直結するのです。
カーテンだけでは断熱効果があまり感じられないという場合は、窓ガラスを二重のタイプに交換したり、内窓を設置したりする窓のリフォームも検討すると良いでしょう。
窓の断熱性能が上がれば、室内の結露も軽減できます。
電気カーペットなどを使う場合には、床に断熱マットをしいて、熱を逃がさないことも大切です。
人がいない部分まで無駄に温めないように、温めるスペースは人がいる部分だけにしましょう。
また、エアコンのフィルターは2週間に1回のペースで定期的に掃除をしましょう。
冬場は、セーターや膝掛けなどホコリの出やすいものを多く使うため、定期的なフィルター掃除がおすすめです。
日が落ちるのが早くなる冬場は、照明による電気の使用量も増えやすくなります。
照明の省エネでは、電気の使用量を大幅に抑えられるLED電球への交換がおすすめです。
一般的に、白熱電球の寿命が1,000〜2,000時間であるのに対して、LED電球は40,000〜50,000時間と長持ちします。
ただし、ダウンライトやお風呂場などの電気をLED電球にする際には、「密閉型器具」対応のLED電球を選ぶ必要があります。
「密閉型器具」に対応していないLED電球の場合、熱がこもって寿命が短くなってしまう恐れがあるからです。設置する場所に適したLED電球を選ぶことで、照明による電気の使用量をグッと抑えることができるでしょう。
冬場は、暖房や照明の利用が電気代の多くを占めることがわかりました。
逆に言えば、これらの電気の使用量を削減できれば、電気代が上がるのを防ぐ効果が期待できます。
暖房の省エネでは断熱対策、照明の省エネではLED電球への交換に取り組んで、この冬を暖かくエコに過ごしましょう。