2023.08.25
今年の夏はこれまででもっとも暑いと言われています。
熱中症にならず体調に気をつけて過ごすには、エアコンを上手に使って暑さ対策をすることが大切です。
しかし、エアコンを使うと「電気代が上がるのが気になる……」という人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、夏のエアコンの省エネ方法について、省エネのエキスパートであるoffice SOTOの山下幸恵氏にわかりやすく解説してもらいます。
エアコンの省エネをマスターして、暑い夏をエコに乗り切りましょう!
エアコンは、家庭の中でも多くの電気を使う家電の1つです。
上手にエアコンの省エネに取り組んで、お得で快適に過ごせるように心がけましょう。実は、夏場に室内に入ってくる熱の7割以上が窓などの開口部から。
そのため、エアコンを効率よく使うには、窓から入ってくる熱をシャットアウトすることが大切です。
室内でカーテンやブラインドを閉めることでも、ある程度の熱をシャットアウトすることができますが、より効果的なのは部屋の外から熱を遮ること。
窓の外にすだれやオーナメントを置く方が太陽の熱を遮断することができます。
ガーデニングが得意な方は、アサガオやゴーヤなどで緑のカーテンに取り組むのもよいでしょう。
もっとおすすめなのが、窓そのものをリフォームして断熱・遮熱効果の高いものに交換することです。
窓をリフォームすると、夏場には外部からの熱をシャットアウトするとともに、冬場には室内の熱が外部に逃げるのを防ぐことができます。
夏場と冬場の両方の光熱費をぐっと抑えることができるのです。
最近は、窓のリフォームのバリエーションがとても豊富になっています。
二重窓にするリフォームだけでなく、窓ガラスそのものが複合された断熱性能の高いガラスも登場しています。
窓のサッシの色を家の外観や部屋に合わせて選ぶこともできます。
自宅にあった窓のリフォームをして断熱性能をアップすれば、エアコンの電気代を抑える効果も期待できるでしょう。
エアコンと扇風機やサーキュレーターを一緒に使うと、エアコンの冷たい空気を室内に効率よく循環できるため、より少ない電気で部屋全体の温度を下げることができます。
エアコンの前に扇風機やサーキュレーターを置いて、エアコンの風を部屋全体に広げるようにするとよいでしょう。
また、扇風機などの風が当たると体感温度が下がるため、より涼しく感じることができます。
エアコンのフィルターは2週間に1回を目安に掃除するようにしましょう。
フィルターがホコリなどで目詰まりすると、余計な電気を使ってしまいます。
また、外の室外機の周りにはモノを置かず、すっきりさせておきましょう。
室外機の周りにいろいろなモノがあると空気を取り込みにくくなって、電気を多く消費してしまうからです。これは、冷房だけでなく暖房のときも同じ。少なくとも月に1回はフィルター掃除をするように心がけるとよいでしょう。
エアコンの省エネ性能は毎年のように向上しています。
例えば、今のエアコンは10年前のエアコンより、消費電力量が1割近く少ないものもあります。
エアコンを買い換える際には「統一省エネラベル」という緑色のラベルをぜひチェックしましょう。
記載されている星の数が多いものを選ぶと、省エネ性能の高いエアコンを選ぶことができます。
制作:山下幸恵(office SOTO)