エコキュートは、日本生まれのエネルギー効率のよい給湯器です。
そんなエコキュートが今、海外でも大人気であることをご存じですか?
なぜエコキュートが注目されているのか、世界的な背景を交えて説明します。
欧米でエコキュートが大人気!その背景は?
近年、エネルギー価格が世界的に高騰しています。ウクライナ危機を受けて、石油やガスなどの化石燃料の価格が上がり、多くの国々が深刻な影響を受けています。
日本でも、ガソリン代や電気代などの値上がりが話題になっていますが、欧州や米国でも同様に、人々の暮らしに影響を与えているのです。
そこで注目されているのが、高効率給湯器のエコキュートです。そもそも、エコキュートとは、空気に含まれる熱を使って効率よくお湯を沸かす給湯器のこと。
従来型の電気温水器と比べて、約3分の1の電気代で同じ量のお湯を沸かすことができます。
このエネルギー効率の高さが注目されて、今、欧米でエコキュートの人気が高まっているのです。
特に、エコキュートが近年もっとも多く導入されているのは、フランスです。
2021年の1年間で約15万台が普及し、欧州の総販売台数の約6割に上ります。
続いて、ドイツでも約2.4万台が導入され、販売台数は年々拡大しています。
省エネの需要を受けて今後も普及拡大の見通し
このように、欧米でエコキュートの導入が増えると、それに伴って初期費用のコストダウンが予想されます。
初期費用が下がれば、さらに導入のハードルはクリアしやすいものになるでしょう。
エコキュートのニーズが高まると、設置工事を行う工事会社やリフォーム会社の仕事が増加することにもつながります。
例えば、英国ではヒートポンプ協会が設置工事のためのトレーニングコースを設けるなどして、工事会社などのスキルアップを図っています。
日本発の技術であるエコキュートが世界で活躍し、人々の暮らしに役立っていると思うと、感慨深いものがありますね。