太陽光発電を自宅につけたい!知っておきたい基礎知識

電気代の節約や災害への備えとして、自宅に太陽光発電をつけたいと考えている人もいることでしょう。
ですが、太陽光発電を設置する際には、太陽光パネル以外にも取り付けなければならない機器があることをご存知でしょうか?

この記事では、自宅に太陽光発電をつけるにあたってあらかじめ知っておきたい基礎知識を解説します。専門的な機器についてもわかりやすく説明するため、ぜひ参考にしてみてください。

太陽光発電の仕組み


太陽光発電というと、住宅の屋根にのっている青色や黒色の太陽光パネルをイメージする人が多いかもしれません。太陽光パネルは、主にシリコンやガラス、銅線などでできていて、太陽の光エネルギーを電気エネルギーに直接変えて電気を作り出しています。

しかし、太陽光パネルだけを取り付けても、自宅で太陽光発電の電気を使うことはできません。太陽光パネルで発電された電気は直流という性質です。家電製品などは交流の電気で動くため、発電された電気をそのまま使うことはできないのです。

そこで、電気を交流に変換する機器が「パワーコンディショナ」、略して「パワコン」です。一般的に、パワコンは四角いボックスのような形状をしていて、住宅の外壁などに取り付けられます。目立たない存在ですが、実はパワコンは重要な役割を果たしているのです。

太陽光発電に必要な機器にはほかにも、配線をまとめる「接続箱」、電力会社へ売買する電気の量を計測する「電力量計」などがあります。また、発電の状況が見えるように家の中にモニターも設置することもあります。このように、太陽光発電を自宅に取り付ける際には、さまざまな機器を一緒に設置する必要があるのです。

太陽光発電の大きなメリット2つ


太陽光発電には、大きく分けて2つのメリットがあります。電気代の節約だけでなく、万が一の停電の際にも役立つ重要なメリットを2つ紹介します。

メリット①自家消費や余剰売電で電気代を削減できる

自宅に太陽光発電を設置すると、作った電気を自分で使うことができます。これを「自家消費」と呼びます。
太陽光発電の電気を使った分だけ電力会社から買う電気を減らすことができるので、電気代の節約に役立ちます。
近年、電気代をなるべく抑えたいというニーズから、太陽光発電を導入する家庭が増えています。

また、太陽光発電の電気を使いきれない場合、余った電気を電力会社に売ることもできます。
晴れた日の昼間は太陽光発電がたっぷり発電しますが、日中、仕事などで自宅を開けている場合には、発電した電気を使いきれないこともあるでしょう。余った電気を電力会社が買い取ってくれるため、電気代をさらに抑えられるのです。

メリット②停電した際には非常用電源になる

一般的に、太陽光発電には災害などで停電したときに非常用電源として使える機能が搭載されています。
これを「自立運転機能」といい、屋内のモニターを操作したり、非常用コンセントに接続したりして電気を使います。
太陽光発電があれば停電時でもスマートフォンの充電などができるため、大きな安心につながるでしょう。

コラム:太陽熱温水器との違い

太陽光発電と似た機器に、太陽熱温水器があります。
太陽熱温水器も太陽光パネルと同じく屋根の上に取り付けて使いますが、太陽光発電が電気を作るのに対して、太陽熱温水器はお湯を沸かすための機器です。
見た目は似ていますが、太陽熱温水器には細長いタンクがついているのが特徴です。

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